オーストラリアのホームステイでのシャワー事情
オーストラリアへの留学やワーホリでホームステイを選ぶ方は多いですが、日本と異なる生活習慣の中で戸惑うことも少なくありません。
その一つが「シャワー」に関するマナーやルールです。
今回は、オーストラリアのホームステイで知っておくべきシャワー事情を詳しく解説します。
ホームステイ中のシャワーの頻度はどれくらい?
日本では毎日お風呂に入るのが一般的ですが、オーストラリアのホームステイでは、地域によっては水不足が深刻なため、シャワーの頻度や使い方に配慮が求められる場合があります。
とはいえ、一般的なオーストラリアの家庭では「1日1回シャワーを浴びる」ことが基本的な習慣です。
オーストラリアは空気が乾燥しており、日本の夏のように汗をかいてべたつく日が比較的少ないため、毎日シャワーを浴びなくても不快に感じにくい環境と言えます。
そのため、ホストファミリーによっては「シャワーは2日に1回で十分」という考え方や、「髪の毛は3日に1回しか洗わない」といった習慣を持つ家庭もあります。
こうした文化の違いに戸惑う方も多いかもしれませんが、不安な場合は、初日に「毎日シャワーを浴びても大丈夫ですか?」とホストファミリーに確認しておくと安心です。
以下のような英語表現を使うと丁寧に聞くことができます。:
また、運動やアウトドアで汗をかいた日は、ホストに一言断ってから追加でシャワーを使わせてもらうことも可能です。
ただし、節水意識の高い家庭では、シャワーの回数をできるだけ抑えるようにお願いされることもあります。
そのような場合は、ホストファミリーの方針に合わせながら、柔軟に、かつ丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。
ちなみにオーストラリアの水事情に関しては、以下の記事で詳しく解説しております。
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ホームステイ中のシャワー、ベストな時間帯は?
シャワーを浴びる時間帯は、ホストファミリーのスケジュールや生活リズムに合わせることが基本です。
多くのオーストラリアの家庭では、夕方から夜(18時〜21時頃)にシャワーを浴びる人が多い傾向があります。
特に、仕事や学校から帰宅した後にシャワーを浴びるのが一般的です。
一方で、朝に運動をしたりジムに通う人は、朝シャワーを浴びることもあります。
つまり、一概に「この時間が正解」とは言えず、家庭ごとのルールやライフスタイルによって違いがあるのです。
オーストラリアの住宅ではタンク式の給湯器を使用している家庭もあります。
家族全員が同じ時間帯にシャワーを浴びると、途中でお湯が出ない状況「お湯切れ」が発生することがあります。
特に冬場は、冷たいシャワーが出たり、ぬるくなることもあるので注意が必要です。
また、夜遅く(22時以降)のシャワーは避けたほうがよいとされる家庭も少なくありません。
その理由としては、
- 水の音が響く
- 小さな子どもが寝ている
- 他の家族やゲストの就寝時間を妨げる
このように、家庭ごとに習慣が異なるため、いつシャワーを使ってよいかをホストファミリーに確認するのが安心です。
ホストファミリーと自然にコミュニケーションを取るために、以下のようなフレーズを使ってシャワーの時間に関するルールを聞いてみましょう。:
こうした丁寧な聞き方をすることで、ホストファミリーにも良い印象を与えられますし、トラブルも防げます。
シャワーは朝浴びてもOK?
実際オーストラリアでは、朝にジムやランニングなどの運動をした後にシャワーを浴びる習慣のある人も多く、朝シャワーは決して珍しいことではありません。
そのため、基本的には朝シャワーを浴びてもOKな家庭が多いのですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
オーストラリアは、トイレや洗面台がバスルームやシャワールームと同じエリアにある家庭が多く、朝の出勤・通学前の時間帯はバスルームが混み合いやすいです。
特に、子供がいる家庭や朝から出勤する人が多い家庭では、この時間帯のバスルームは慌ただしいことが多いです。
どうしても朝にシャワーを浴びたい場合は、家族の起床前、たとえば早朝6時前などに済ませるのが無難です。
ただし、その時間帯でも「音がうるさい」と感じるホストもいるため、事前の確認はマストです。
シャワーのタイミングについては、以下のような英語フレーズで聞いてみましょう:
こうした一言が、ホームステイ先での良好な関係作りにもつながります。
もしホストファミリーから「朝のシャワーは避けてほしい」と言われた場合は、できるだけそのルールに従いましょう。
特に、朝にシャワーを浴びなければならない特別な理由がない場合は、夕方や夜に切り替える柔軟性を持つことが、ホームステイ生活を円滑に進めるコツです。
ホームステイのシャワー時間は何分が目安?
オーストラリアでホームステイをする際に、多くの人が気になるのが「シャワー時間はどれくらいが適切か?」という点です。
結論から言うと、オーストラリアのホームステイのシャワー時間は、基本的に5〜10分以内が目安とされています。
オーストラリアは水資源が貴重な国であり、節水は多くの家庭で意識されています。
長時間のシャワーは水道代や光熱費の負担だけでなく、節水の妨げにもなるため、ホストファミリーから短時間のシャワーをお願いされることが多いです。
ホームステイ先によっては、シャワールームに「5分以内にシャワーを終えてください」と書かれたサインがある場合もあります。
日本では、20〜30分かけてゆっくりシャワーを浴びたり、湯船に浸かるのが一般的なため、それに慣れている人にとっては短く感じるかもしれません。
ですが、オーストラリアに滞在中はその文化や習慣を尊重し、水やエネルギーを無駄にしない姿勢が大切にしましょう。
どうしても湯船に浸かりたくなった場合は、ジムのプールに併設されているジャグジーを利用するのも一つの方法です。
現地の暮らしに柔軟に適応しながら、自分なりのリフレッシュ方法を見つけてみましょう。
シャワー時間を短縮するコツ
「10分以内でどうやってシャワーを浴びるの?」と思うかもしれません。
ですが、ちょっとした工夫でシャワー時間はぐっと短縮できます。
以下の方法を参考にしてみましょう。
| 方法 | 内容 |
| ソープ類を手の届く場所に準備 | シャワーに入る前に、シャンプーやボディソープなどをすぐ使える位置に置いておきましょう。 |
| 泡は一気に洗い流す | 体や髪を洗っている間は水を止め、すべて洗い終えたら一気に流すことで時間も節水も◎。 |
| シャワー中の行動をシンプルに | 例えば、顔は洗面台で洗うなど、シャワー以外の場所でできることは分けて行うとシャワー時間を短縮できます。 |
| オールインワン製品を活用 | リンスインシャンプーやシャンプーとボディーソープが一体になった製品を使うと、洗う手順が減り、時短になります。 |
| ドライシャンプーを使う | 数日に一度はドライシャンプーを利用することで、シャワーの使用時間を大幅に削減できます。オーストラリアの気候はカラっとしてるので、むしろ2日目のほうがいい具合に髪がしっとりする場合もあります。 |
| シャワーヘッドを変えてみる | 水圧が強くなるタイプの節水シャワーヘッドに替えることで、シャワーがより快適になることがあります。ただし、シャワーヘッドを交換する際は、必ずホストファミリーに一言確認をとってから使うようにしましょう。 |
| ドライシャンプーを使う | 数日に一度はドライシャンプーを利用することで、シャワーの使用時間を大幅に削減できます。オーストラリアの気候はカラっとしてるので、むしろ2日目のほうがいい具合に髪がしっとりする場合もあります。 |
これらの工夫を取り入れれば、短時間のシャワーにも無理なく慣れることができます。
ちなみに、ホームステイ先ではシャンプーやバスタオルを貸してくれることがほとんどですが、オーストラリアは日本と比べて水質やシャンプーの種類が異なるため、髪がきしむことがあります。
気になる方は、日本から使い慣れたシャンプーを持参するか、現地の日本製品を売るスーパーなどで日本のシャンプーを購入するのがおすすめです。
ちなみにオーストラリアのシャンプーに関しては、以下の記事で詳しく解説しております。
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シャワーやお風呂でのマナー
オーストラリアでホームステイをする際、家庭によってはルールやマナー、習慣があるため、事前に知っておくと安心です。
髪の毛の処理は必須マナー
日本人の黒髪は、オーストラリアの明るいタイル張りのバスルームでは特に目立ちます。
シャワーを浴びたあと、排水口に髪の毛が残っていないかを必ずチェックし、見つけた場合はティッシュなどで取り除いてごみ箱に捨てるのがマナーです。
ホストファミリーに不快な思いをさせないよう、こうした小さな心配りが信頼関係につながります。
バスルームの使用は短時間で済ます
オーストラリアでは、バスルームにトイレや洗面台が併設されていることが多く、他のゲストや家族が同じ空間を使うことになります。
そのため、バスルームの使用時間はできるだけ短くするのがマナーです。
特に朝や夜などの混雑する時間帯は、長時間の利用を避けましょう。
また、ドライヤーを使う場合も、バスルーム内ではなく自分の部屋で使うなどの配慮が求められます。
こうした小さな気遣いが、ホストファミリーに好印象を与えるポイントになります。
ドライヤーを持っていくときの注意点
オーストラリアの家庭では、ドライヤーを使わず自然乾燥する人も多いため、家にドライヤーが備え付けられていないケースもあります。
そのため、ドライヤーは自分で持参するか、現地で購入する必要があるかもしれません。
日本から持っていく場合は、必ず電圧に注意しましょう。
- 日本の電圧:100V
- オーストラリアの電圧:230V前後
海外対応でないドライヤーをそのまま使うと、発火・故障・火災の原因になります。
「100〜240V」などと記載された海外対応製品であることを必ず確認しましょう。
筆者のホームステイ体験談
日本から持ってきたドライヤーをそのまま使い、電源を入れた瞬間、内部が真っ赤になって壊れてしまったことがあります。とても危険なので絶対にやめましょう。
シャワーの操作が複雑なことも
オーストラリアのシャワーは、日本とは操作方法や形が異なる場合があります。
- 天井からの「レインシャワー」と通常の「ハンドシャワー」
- カラン(蛇口)との切り替え
- 温度調整の仕方など
初めて使うと「どうやってシャワーを出すの?」と戸惑うことも珍しくありません。
筆者自身も、オーストラリアのホテルでシャワーの出し方が分からず、カランの水で全身を洗った経験があります…
そうならないように、初めて使う前に確認しておくのが安心です。
以下のような英語フレーズを覚えておくと便利です:
まとめ
オーストラリアのホームステイでは、遠慮せずに丁寧に質問しようとする姿勢がとても大切です。
たとえ英語に自信がなくても、一生懸命伝えようとする気持ちは必ずホストファミリーに伝わります。
また、自分がホストの立場だったら嫌だと感じることは控え、反対にしてもらって嬉しいと感じることは積極的に行うよう心がけましょう。
思いやりと柔軟な姿勢を持って行動すれば、きっと快適で実りあるホームステイ生活を送ることができます。