オーストラリアのホームステイでスリッパはどうする?
オーストラリアでホームステイを予定している方の中には、「スリッパは必要?」「持っていった方がいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
日本では室内でスリッパを履くのが一般的ですが、オーストラリアではその習慣がない家庭も多く、文化や生活スタイルの違いがスリッパひとつにも表れます。だからこそ、事前にきちんと情報を集めておくことが大切です。
この記事では、そんな疑問にお答えしながら、オーストラリアのホームステイにおけるスリッパ事情をわかりやすく解説します。
オーストラリアのホームステイにスリッパは持参する?
結論:スリッパは持参するのがおすすめです。
オーストラリアのホームステイでは、スリッパやルームシューズなどの室内履きを持参することをおすすめします。
理由は以下の通りです。
玄関で靴を脱がない文化
オーストラリアでは、靴を履いたまま生活するホストファミリーも多くいます。特に欧米文化の家庭では、靴のままリビングやキッチンで過ごすのが一般的です。
そのため、日本のように「玄関で靴を脱いでスリッパに履き替える」スタイルは必ずしも浸透していません。
裸足で過ごすホストファミリーも
靴を脱ぐ家庭もありますが、その場合でもスリッパを履かず、裸足で過ごすことがあります。
筆者が以前ホームステイしていた家庭では、玄関で靴を脱ぎ、そのまま裸足で過ごすのが一般的でした。夜になるとスリッパを履いていることもありましたが、基本的にはスリッパを使わない生活に慣れているようでした。
ホストファミリーの子どもたちは一年を通してスリッパを使っておらず、大人も特に夏の暑い時期には裸足で過ごすことが多い印象でした。
寒さ対策にも有効
「オーストラリア=常に暖かい」というイメージがありますが、冬(6〜8月)は室内でも冷える地域が多くあります。特にシドニーやメルボルンでは、セントラルヒーティングがない家も多く、床がフローリングやタイルの場合、朝晩の冷え込みが特に厳しく感じられます。
こうした環境では、スリッパがあると足元の冷えを防ぎ、より快適に過ごすことができます。
ホームステイに持参するスリッパやルームシューズは、以下のポイントを意識して使い勝手のいいものを選びましょう。
| 特徴 | 詳細 |
| 軽量でコンパクト | ワーホリや留学でスリッパを購入する際は、ホームステイ先の変更や移動も考慮して、折り畳み可能で軽く、荷物になりにくいものが便利です。 |
| 足音が響きにくい素材 | ホストファミリーや他のゲストに迷惑をかけないよう、足音が立ちにくい素材や種類を選びましょう。周囲への配慮に繋がります。 |
| 洗える素材 | 室内でも土足のホームステイでは、日本で使用する時よりもスリッパの汚れが目立つことがあります。洗える素材のスリッパを選ぶことで、清潔にホームステイ生活を送れます。 |
たとえば、機内でも使える折りたたみスリッパをそのままホームステイ先で活用するのもおすすめですし、日本で使うような履き慣れたスリッパを持っていくのも安心感があります。
また、クロックスのようなサンダルタイプを室内履きとして使うのも、洗いやすく、夏はビーチで使えるので便利です。
もちろん現地オーストラリアでもスリッパは手に入ります。
「Kmart(ケーマート)」や「BIG W(ビッグ・ダブリュー)」など、手頃な価格で日用品が揃う大型店舗で手軽に購入できます。
もし、渡航前にホストファミリーと連絡を取ることができる場合は、次のように聞いてみるのもよいでしょう。
BeFamでは、渡航前にホストファミリーとやり取りをすることが可能です。
事前に気になることを聞いておくことで、安心してホームステイを始めることができます。
ちなみに靴全般に関しては、以下の記事で詳しく解説しております。
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オーストラリアの玄関でスリッパは借りられる?
日本の家庭では、来客用にきれいなスリッパを用意するケースが一般的ですが、オーストラリアの玄関で「お客様用のスリッパ」を用意しているところは少ない印象です。
仮にホストファミリーが「靴を脱いでください」と言った場合でも、その後にスリッパが出てくることがなく、「そのまま裸足でどうぞ」というスタンスです。
私が初めてオーストラリアでホームステイをした家庭は、本当に温かく迎えてくれる素敵な方たちでした。
到着早々、玄関付近で靴を脱ぐよう案内してくれたのですが、来客用のスリッパは用意されていませんでした。
そのお宅は、床が一面冷たい石のタイル張りで、ちょうど冷え込む時期だったこともあり、靴下だけでは足元の寒さはあまり防げませんでした。
当時、「スリッパを持参する」という発想がまったくなく、そこは盲点だったなと痛感したのを覚えています。
このように、オーストラリアのホームステイでスリッパを借りられることは、ほぼ期待しない方がよいため、自分専用のスリッパを持っていくのが無難です。
「現地で買えばいい」と思うかもしれませんが、着いた初日から必要になるアイテムなので、最初から日本で準備しておくとスムーズです。
特に潔癖気味の方や、足元の冷えに敏感な方にとっては、スリッパを持参することで精神的にも物理的にも大きな安心材料になるでしょう。
ですが、どうしてもスリッパを借りる必要がある場合は以下のように聞いてみましょう。
丁寧な言い回しなので、図々しいと感じるホストファミリーは少ないでしょう。
オーストラリアではスリッパや裸足のまま外に出ることも
オーストラリアのホームステイで驚くことの一つに、ホストファミリーや現地の人が裸足や室内履きのまま普通に外に出る光景が挙げられます。
これは、日本の生活習慣に慣れている日本人にとって新鮮に映るかもしれません。
日本では「外に出る=靴を履く」が常識ですし、「室内履きはあくまでも室内で使うもの」という意識が強く根付いています。
しかし、オーストラリアではこの感覚が少し違います。
屋内と屋外の境界がそれほど厳密ではなく、「ちょっとそこまで」なら靴を履かない、という文化が根づいているのです。
近場なら裸足でOK
オーストラリアでは、家の庭や近所の公園、ビーチ沿いのカフェなど、短距離なら裸足で出歩く人が多いです。
特に、ビーチが身近な地域(ゴールドコースト、サンシャインコースト、バイロンベイなど)では、裸足での外出がごく普通のことです。
ホームステイ先でも、ホストファミリーが裸足で庭やガレージに出る姿を見かけるかもしれません。季節にもよりますが、裸足でスーパーに入ったり、子どもが公園で裸足で遊んだりするのも日常の風景として見られます。
スリッパのまま外に出ることも
また、日本ではあまり見かけない文化として、スリッパなどの室内履きを履いたまま、家の外に出ることもあります。
例えば、ゴミ出しや近所の散歩、子供の送迎などで、室内履きのまま外に出るのは珍しくありません。
このような習慣は、日本人にとっては「ちょっとだらしないかな?」と感じてしまうかもしれませんが、オーストラリアでは特に気にされていないどころか、ごく自然なこととして受け入れられています。
オーストラリアの方は、いい意味で細かいことを気にせず、心地よさや実用性を重視する傾向があります。
だからこそ、「靴に履き替えてからじゃないと外に出られない」「室内履きを屋外に持ち出すなんて」といった日本的な感覚にとらわれていないのです。
最初は驚くかもしれませんが、ホームステイを通じてその自由な暮らしぶりを体験することで、「こういう考え方もあるんだな」と新しい価値観を得られるかもしれません。
文化の違いを理解し、無理なく受け入れることが、ホームステイ生活をより楽しむコツと言えるでしょう。
まとめ
オーストラリアのホームステイでは、スリッパを使うかどうかは家庭によってさまざまですが、自分用のスリッパを1足持参しておくことがベストです。
現地では靴のまま家に入る文化もあれば、裸足で過ごすこともあり、日本人の感覚とは異なる点が多くあります。
ホストファミリーに合わせる柔軟性を持ちながらも、自分の快適さと衛生を保つために、スリッパは「あると安心なアイテム」です。
ぜひ荷造りの際は、軽量で洗えるスリッパをスーツケースに入れて、素敵なホームステイを満喫してください!